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Nゲージのレイアウト設計図の描き方|半径・継ぎ目・坂の長さの決め方

Nゲージのレイアウト設計図の描き方を、実際の配線図を例に5つの手順で解説します。板の大きさ、カーブの最小半径、継ぎ目、坂の長さと勾配の限界、部品表の決め方を KATO・TOMIX の数字で説明します。

例にした8の字のプランの KATO と TOMIX の配線図を、紺の地に色分けして並べた画像

Nゲージのレイアウトは、線路を買う前に設計図を描いておくと、板に収まらなかったり線路が足りなかったりする失敗をかなり減らせます。難しそうに見えますが、順番に決めていくことは、板の大きさ、カーブの半径、線路のつなぎ方、坂の長さ、部品の数の5つだけです。

この記事では、2000×1100mm の板に8の字を敷いた実際のプランを例にして、それぞれの決め方を数字で説明します。KATO ユニトラックと TOMIX ファイントラックでは線路の長さが違うので、例の図と計算は両方のメーカーで示しました。

例にするプラン

例にするのは、板いっぱいの単線の8の字です。2本の斜めの線が板の中央で直角に交わり、上の線が下の線をまたいでいます。右下の斜めの線に交換駅があるので、1枚の図の中にカーブ、待避線、坂、立体交差がそろっていて、設計図の描き方を説明するのに向いています。

谷間をまたぐ斜め8の字の交換駅

KATO

TOMIX

線路の本数

39本

36本

ポイント

2個

2個

最小半径

R315

R317

最急勾配

2.5%

2.2%

線路の定価の目安

19,000円

21,000円

KATO ユニトラックの配線図と部品表

谷間をまたぐ斜め8の字の交換駅のKATO ユニトラック配線図。2000×1100mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

R315-45

20-120

12本

EP481-15L

20-220

1本

EP481-15R

20-221

1本

S248

20-000

8本

S45.5(セット 20-091)

20-091

2本

S33(セット 20-092)

20-092

3本

S186

20-010

2本

S62

20-040

3本

R481-15

20-160

2本

S64

20-030

2本

S38(セット 20-092)

20-092

3本

TOMIX ファイントラックの配線図と部品表

谷間をまたぐ斜め8の字の交換駅のTOMIX ファイントラック配線図。2000×1100mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

C317-45

1852

12本

N-PR541-15

1271

1本

N-PL541-15

1272

1本

S280

1802

6本

S33(セット 1099)

1099

3本

S158.5

1806

2本

C541-15

1853

2本

S140

1801

4本

S72.5

1803

4本

S70

1804

1本

図の線路の記号は、「S248」が長さ248mmの直線、「R315-45」が半径315mmで45度のカーブです。青い線路は坂の区間や高架で、青い印の先が坂の側、そばの数字がその地点の高さを示します。ほかの板の大きさのプランはNゲージのレイアウトプラン10選にまとめました。

手順1 板の大きさを決める

最初に置く場所の寸法を測り、板の大きさを決めます。設計図は方眼紙に1/10の大きさで描くと扱いやすく、2000×1100mm の板なら200×110mm の枠を引くところから始められます。

このとき、線路は板の端まで使い切らず、少し余白を残すと安心です。例のプランの線路が占める大きさは、KATO で1940×1049mm、TOMIX で1969×1073mm なので、どちらも板の内側に収まっています。

手順2 カーブの半径を決める(最小半径の目安)

カーブの半径は、板の奥行きからおのずと絞られます。半円を描くカーブの幅は半径の2倍になるので、線路ごとの直径を奥行きと比べれば、使える半径がわかります。

メーカー

半径

直径

KATO

249mm

498mm

KATO

282mm

564mm

KATO

315mm

630mm

KATO

348mm

696mm

KATO

381mm

762mm

TOMIX

243mm

486mm

TOMIX

280mm

560mm

TOMIX

317mm

634mm

TOMIX

354mm

708mm

TOMIX

391mm

782mm

例のプランは、奥行き1100mm の板に KATO の半径315mm を使っています。左右の輪には縦の直線を足してあり、KATO なら直線の合計が393.5mm なので、線路の中心で測った上下の幅は630mm+393.5mm=1023.5mm です。線路の幅を足すと約1049mm となり、図の大きさと一致します。TOMIX なら半径317mm に420mm の直線を足した1054mm で、線路の幅を足すと約1073mm です。

半径に余裕があれば、大きいほうを選ぶと長い車両も走りやすくなります。走らせたい車両の最小通過半径は、取扱説明書で確かめておきましょう。

手順3 線路のつなぎ方と継ぎ目を決める

半径が決まったら、線路を1本ずつ図に置いていきます。KATO の直線は248mm、186mm、124mm、TOMIX の直線は280mm、140mm、70mm と長さの刻みが違うので、同じ配線でも KATO の図をそのまま TOMIX に読み替えることはできません。メーカーを決めてから描き始めるのが近道です。

輪を閉じるときに見るのは、角度と長さの2つです。45度のカーブは8本で1周するので、例のプランでは左右の輪に6本ずつ、計12本の45度カーブを使って270度ずつ向きを変え、2本の斜めの線で左右の輪を結んでいます。長さのほうは、左右の縦の直線をそろえ、それでも生まれる端数を S33、S38、S45.5 といった短い線路で埋めて、線路どうしがぴったり合うように調整しています。

待避線も同じ考え方で、ふくらんだ線が本線と同じ場所に戻るように長さを合わせます。例のプランでは、KATO なら本線の S248 と S64 の区間を、カーブ2本と S33 を2本つないだ待避線が並走します。TOMIX なら本線の S280 の区間に、カーブ C541-15 を2本つないだ待避線が並びます。

継ぎ目の位置も図に書いておきましょう。立体交差では、下の線路の真上に上の線路の継ぎ目が来ないようにすると、組み立てるときも線路を直すときも手が入れやすくなります。例の図でも、上の線は交差の前後を1本の直線で渡しています。

手順4 坂の長さを計算する(勾配の限界の目安)

立体交差を入れるなら、上の線を持ち上げる距離を計算します。勾配は上がる高さを坂の長さで割った値なので、60mm の高さまで上がるには、2%で3m、3%で2m、4%で1.5m の線路が必要です。板の長さより長くなることが多いので、カーブの区間まで坂に使うのがふつうです。

メーカー

区間

坂の長さ

高さ

勾配

KATO

右の輪(下り)

約2.4m

60mm

約2.5%

KATO

左の輪(上り)

約3.0m

60mm

約2.0%

TOMIX

右の輪(下り)

約2.5m

55mm

約2.2%

TOMIX

左の輪(上り)

約2.8m

55mm

約1.9%

例のプランでは、斜めの線だけでなく左右の輪をまるごと坂にしているので、ゆるやかな勾配に収まっています。勾配の限界の目安としては、KATO が自社のNゲージ製品の標準登坂勾配を4%としていて(勾配橋脚基本セットの説明)、同じ橋脚で半径282mm のカーブを5本使って50mm まで上げると約4.5%になるとも説明しています。急な坂は列車の負担になるので、この図鑑でもプランの坂は4%以内を目安にしています。また交換駅と、交差の上の区間は平らにしてあります。駅で列車を止めやすくするには、駅は坂の外に置いておくのが無難です。

手順5 部品を数えて確かめる

図ができたら、線路の種類ごとに本数を数えて部品表を作ります。例のプランなら、KATO は半径315mmの45度カーブが12本、S248 が8本、ポイントが2個といった具合です。線路はパックで売られているものが多いので、本数はパック単位に切り上げて、足りない線路がないように買いそろえます。

部品表の本数は、配線図と1本ずつ照らし合わせておくと間違いを減らせます。買ったあとは、板に固定する前に線路を仮置きして、図のとおりにつながるか、奥の線路に手が届くかを確かめてください。

自分で一から描くのが大変なときは、公式のプランを手本にするのも1つの方法です。TOMIX はレールセットを使った発展プランを紹介しています。

あなただけのレイアウトプランを作るには

テツモAI で仕上げた都会のレイアウトの全景

方眼紙に描いた設計図は、ソフトに置き換えると計算の手間を減らせます。テツモAI はNゲージのレイアウトを設計するソフトで、この記事の例を含む1,213件のテンプレートを開いて編集することも、白紙から自分の配線を作ることもできます。

テツモAI の編集画面。平面図と3D表示を並べて線路を敷いている
  • 操作:マニュアルなしで直感的に操作でき、3Dでも確かめられます。
  • 判定:配線のズレ、急勾配、建築限界など十数項目でアラートを出します。
  • ストラクチャー:KATO・TOMIX に加え、ジオコレ・グリーンマックスの製品を置けます。
  • AI:配線図ができたら、頼むだけでAIエージェントが情景を仕上げます。
  • 部品表:使うレールの品番と本数を一覧にします。そのままAmazonで購入できます。

予価は買い切り3,500円(税抜、税込3,850円)で、AIは従量制の利用クレジットです。