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複線のNゲージレイアウトプラン5選|必要な奥行きと半径 KATO/TOMIX 対応

複線のNゲージレイアウトに必要な奥行きと内外の線路の半径を整理し、1200×900mm から 2700×1200mm までの5案を紹介します。KATO・TOMIX の配線図と部品表、似合う情景も解説します。

複線のレイアウトプラン5案の配線図を、紺の地に色分けして路線図のように並べた画像

線路を2本並べる複線は、2本の列車がすれ違う姿をいつでも眺められるのが魅力で、レイアウトに幹線らしい風格を与えてくれます。一方で線路が2本になるぶん板の奥行きを多く使い、ポイントも増えるので、どの大きさの板でどんな複線が敷けるのかを先に知っておくと、計画が立てやすくなります。

この記事では、複線を敷くために必要な奥行きと内外の線路の半径を整理したうえで、1200×900mm から 2700×1200mm までの板に敷ける複線のプランを5案紹介します。どのプランにも KATO ユニトラックと TOMIX ファイントラックの配線図と部品表を用意したので、お使いのメーカーをボタンで切り替えれば、図のとおりに買いそろえて組み立てられます。

プランの一覧

板の大きさ

プラン

楽しみ方

定価の目安(KATO)

定価の目安(TOMIX)

1200×900

小判の分岐駅と奥の終着駅

複線と支線の両方を走らせる

35,000円

37,000円

1600×900

リバース線のある複線

列車の向きを変える

43,000円

50,000円

2000×1100

奥の斜面をスイッチバックで登る高原駅

スイッチバックで山を登る

47,000円

52,000円

2300×900

θ字に分かれる二つの輪

走る道筋を3通りに変える

54,000円

60,000円

2700×1200

めがね形の2つの輪

4本を同時に周回させる

60,000円

69,000円

金額は線路をパック単位で買ったときの税込定価の合計の目安で、パワーパックや板、高架に使う橋脚は含みません。定価は変わることがあるので、購入前に確認してください。

複線に必要な奥行きと半径

複線の外の線と内の線の間隔は、この記事のプランでは KATO が33mm、TOMIX が37mm です。カーブでも同じ間隔を保つには、内の線のカーブを外の線より間隔のぶんだけ小さくするので、KATO なら半径348mm と315mm、TOMIX なら半径354mm と317mm のように、差が間隔に等しいカーブを組み合わせることになります。

すると必要な奥行きは、外のカーブの直径に線路の幅を足した長さで決まります。線路の幅は KATO が25mm、TOMIX が18.5mm なので、この記事で使う組み合わせは次の奥行きになります。実際には板の縁までの余裕も要るので、この値より50mm以上は大きな板を選ぶと安心です。

外のカーブ/内のカーブ

線路の外形(奥行き)

この記事のプラン

KATO R249/R216

約525mm

1200×900

KATO R315/R282

約655mm

2000×1100

KATO R348/R315

約720mm

1600×900・2300×900・2700×1200

TOMIX C280/C243

約580mm

1200×900

TOMIX C317/C280

約655mm

2000×1100

TOMIX C354/C317

約730mm

1600×900・2300×900・2700×1200

奥行き900mm の板でも、KATO の半径348mm と315mm、TOMIX の半径354mm と317mm の複線は余裕をもって収まります。それより小さな奥行きでも半径を下げれば複線になりますが、内の線のカーブが小さくなるので、長い車両は外の線だけを走らせるといった使い分けが必要になります。走らせたい車両が内の線を通れるかどうかは、各プランの表の最小半径で確かめてください。

もう1つ考えておきたいのが渡り線と電気の配線です。外と内の線を行き来する渡り線は、KATO では1本の線路になった複線用の部品があり、TOMIX ではポイント2個を組み合わせるので、表のポイントの個数は TOMIX のほうが多くなります。また外と内の線に別々の列車を走らせるには、パワーパックが2台要ります。

単線を含むほかのプランはNゲージのレイアウトプラン10選にまとめました。2400×1200mm の「扇形庫のある終着駅」も、複線の小判を使ったプランです。

配線図の読み方

ここから先の配線図では線路1本ごとに色の濃さを変え、継ぎ目に短い線を引いているので、どこで線路がつながるのかがひと目でわかります。線路のそばの文字はその線路の記号で、KATO の「S248」なら長さ248mmの直線、「R348-45」なら半径348mmで45度のカーブです。TOMIX の図では、カーブは「C354-45」のような記号で書かれ、線路の端の「E」で始まる記号はエンドレールを表します。図を押すと大きく開くので、細かな記号はそこで確かめてください。記号と品番の対応は、図の下の部品表にまとめています。

1200×900mm の複線

小判の分岐駅と奥の終着駅

小さな複線の小判の奥から支線を分け、板の右奥に2線の終着駅を置いたプランです。カーブは KATO が半径249mm と216mm、TOMIX が半径280mm と243mm で、手前の駅は内の線に待避線を付けた2面3線になっています。

外と内の線に1本ずつ列車を周回させながら、支線の列車を終着駅と本線のあいだで行ったり来たりさせられるので、3本の列車を交代で動かせます。内の線の列車は奥の渡り線で外の線へ移ってから支線へ入ります。KATO の内の線は半径216mm なので、大きめの車両は外の線を走らせるのが無難です。

KATO

TOMIX

線路の本数

51本

38本

ポイント

4個

6個

最小半径

R216

R243

最急勾配

なし

なし

線路の定価の目安

35,000円

37,000円

似合う情景とストラクチャー

複線の本線から単線の支線が分かれる形なので、郊外の住宅地を走る私鉄と、その先の小さな終着駅という組み合わせが似合います。小判の内側には奥行き40cm以上の空き地が残るので、手前の駅に面して商店街と住宅を並べると、通勤電車の走る町ができあがります。

支線が斜めに回り込む板の左奥は、低い山にしておくと、列車が山すそを回って終着駅へ向かう景色になります。奥の終着駅には小さな駅舎と短いホームを置き、本線の駅より素朴にしておくと、支線に乗り換えて町を離れていく雰囲気が出ます。

KATO ユニトラックの配線図と部品表

小判の分岐駅と奥の終着駅のKATO ユニトラック配線図。1200×900mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

EP481-15L

20-220

3本

SX248L

20-230

1本

EP481-15R

20-221

1本

R249-45

20-100

9本

S124

20-020

5本

R216-45

20-170

8本

S29(セット 20-091)

20-091

4本

S64

20-030

6本

S248

20-000

2本

S186

20-010

1本

S62

20-040

4本

S62B-A

20-046

2本

R481-15

20-160

3本

R249-15

20-101

2本

TOMIX ファイントラックの配線図と部品表

小判の分岐駅と奥の終着駅のTOMIX ファイントラック配線図。1200×900mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

N-PL541-15

1272

5本

C243-45

1855

9本

N-PR541-15

1271

1本

C280-45

1851

8本

S280

1802

5本

C541-15

1853

3本

C243-15-PC

1863

2本

S140

1801

2本

E

1421

2本

S33(セット 1099)

1099

1本

1600×900mm の複線

リバース線のある複線

外 R348・内 R315(TOMIX は C354・C317)の複線の小判の中を、S字のリバース線で斜めに横切るプランです。手前には外回りの待避駅、奥の左には貨物の側線2本があります。内回りの列車がリバース線を通ると回る向きが入れ替わるので、同じ列車が両方向から駅に着く運転を楽しめます。

リバース線は両端で線路を電気的に区切り、極性を切り替える配線が要ります。逆向きになった列車は奥の渡り線で外回りへ移ると、複線の決まった向きで走り続けられます。

KATO

TOMIX

線路の本数

62本

60本

ポイント

6個

8個

最小半径

R282

R280

最急勾配

なし

なし

線路の定価の目安

43,000円

50,000円

似合う情景とストラクチャー

斜めのリバース線が小判の内側を2つに分けるので、それぞれに違う役割を持たせたいところです。手前の駅に面した右下の区画を駅前の商店街にして、貨物の側線が入る左上の区画を倉庫や工場の敷地にすると、線路1本を境に町の表と裏が分かれて見えます。

リバース線の沿線には川や用水路を添えて、並木を連ねると、町を斜めに横切る線路が風景の中に収まります。手前の待避駅は上下のホームを跨線橋でつなぐと、複線の駅らしい奥行きが出ます。

KATO ユニトラックの配線図と部品表

リバース線のある複線のKATO ユニトラック配線図。1600×900mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

EP481-15L

20-220

5本

SX248L

20-230

1本

EP481-15R

20-221

1本

S33(セット 20-092)

20-092

4本

R348-45

20-132

8本

R315-45

20-120

8本

S64

20-030

8本

S62

20-040

6本

S248

20-000

4本

R282-45

20-110

2本

S186

20-010

2本

S124

20-020

1本

S62B-A

20-046

2本

R481-15

20-160

4本

S38(セット 20-092)

20-092

6本

TOMIX ファイントラックの配線図と部品表

リバース線のある複線のTOMIX ファイントラック配線図。1600×900mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

N-PL541-15

1272

6本

N-PR541-15

1271

2本

C354-45

1856

8本

C317-45

1852

8本

S33(セット 1099)

1099

1本

S72.5

1803

5本

S99

1805

5本

C280-45

1851

2本

S280

1802

4本

S158.5

1806

2本

C541-15

1853

3本

C280-15

1854

2本

E

1421

2本

S70

1804

4本

S18.5(セット 1099)

1099

6本

2000×1100mm の複線

奥の斜面をスイッチバックで登る高原駅

外 R315・内 R282(TOMIX は C317・C280)の複線の小判を麓の本線にして、奥の外の線から単線の支線を分け、Z字のスイッチバックで板の右奥の高原駅まで登らせるプランです。支線は1段目で高さ30mm まで登り、左端の折り返し線で向きを変えてから、2段目で高さ55mm にある3線の終着駅に着きます。

本線の外回りと内回りに1本ずつ、支線に1本の計3本の列車を動かせます。手前の駅は内の線に待避線を付けた3線なので各停を待たせて追い越しを見せられ、駅の西の渡り線で内の線の列車を外の線へ移せば、そのまま支線へ入れられます。支線の列車は折り返し線で進む向きが変わるので、スイッチバックで山を登る運転を手元で再現できます。

坂はいちばん急なところで KATO が3.4%、TOMIX が3.2%です。支線の1段目と2段目は横に並んでいて、線路が上下に重なるところはありません。

KATO

TOMIX

線路の本数

76本

67本

ポイント

6個

8個

最小半径

R282

R280

最急勾配

3.4%

3.2%

線路の定価の目安

47,000円

52,000円

似合う情景とストラクチャー

麓を走る複線と、斜面を折り返して登る単線の対比がこのプランの見どころです。板の奥を山の斜面にして、1段目と2段目のあいだを石垣や擁壁で段に仕切ると、支線が山肌を刻みながら登っていく姿が手前の駅からよく見えます。

右奥の高原駅には小さな駅舎と木造の貨物の上屋を置き、周りを牧草地や林にすると、麓から離れた山の終着駅らしくなります。小判の内側には広い空き地が残るので、手前の駅を中心に麓の町を作り込むと、高原駅との高さの違いと町の大きさの違いが引き立ちます。

KATO ユニトラックの配線図と部品表

奥の斜面をスイッチバックで登る高原駅のKATO ユニトラック配線図。2000×1100mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

EP481-15L

20-220

4本

EP481-15R

20-221

2本

SX248L

20-230

1本

S248

20-000

20本

S33(セット 20-092)

20-092

6本

R315-45

20-120

8本

R282-45

20-110

8本

S124

20-020

7本

S62B-A

20-046

4本

R481-15

20-160

6本

S64

20-030

5本

S186

20-010

3本

S62

20-040

2本

TOMIX ファイントラックの配線図と部品表

奥の斜面をスイッチバックで登る高原駅のTOMIX ファイントラック配線図。2000×1100mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

N-PL541-15

1272

6本

N-PR541-15

1271

2本

S280

1802

18本

C280-45

1851

8本

C317-45

1852

8本

C541-15

1853

6本

S140

1801

6本

E

1421

4本

S70

1804

5本

S33(セット 1099)

1099

4本

2300×900mm の複線

θ字に分かれる二つの輪

外 R348・内 R315(TOMIX は C354・C317)の長い小判の内側の線から、背中合わせの2つの半円を出したプランです。内側の線は大きな輪、左の輪、右の輪の3通りに走れるので、ポイントの切り替えだけで列車の道筋が変わります。どの道筋でも回る向きは変わらないので、リバースの配線は要りません。

外側の線には手前と奥に待避線があり、2面3線の駅になっています。内側の線の2本と外側の線の1本、計3本の列車を動かせるので、左右の輪で列車を入れ替えながら、外側の線で追い越しも楽しめます。

KATO

TOMIX

線路の本数

83本

78本

ポイント

8個

10個

最小半径

R282

R280

最急勾配

なし

なし

線路の定価の目安

54,000円

60,000円

似合う情景とストラクチャー

左右の輪がそれぞれ小さな町を囲み、その間に幅7cmほどの細い帯が残ります。ここに川を流して小さな橋を架けると、2つの町を分ける境界になり、輪を移る列車が川を挟んで隣の町へ行く姿に見えてきます。

左の輪の内側を古い町並み、右の輪の内側を駅前のビル街というように性格を変えると、3通りの道筋がそれぞれ違う景色を通る路線になります。手前と奥の2つの駅も、片方を郊外の小さな駅、もう片方を市街地の大きな駅にすると、走らせ方と町の大きさがそろいます。

KATO ユニトラックの配線図と部品表

θ字に分かれる二つの輪のKATO ユニトラック配線図。2300×900mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

EP481-15L

20-220

4本

EP481-15R

20-221

4本

SX248L

20-230

1本

S248

20-000

10本

S64

20-030

10本

R348-45

20-132

8本

R315-45

20-120

8本

S124

20-020

8本

S62

20-040

6本

S29(セット 20-091)

20-091

4本

R282-15

20-111

8本

S38(セット 20-092)

20-092

2本

R282-45

20-110

4本

S186

20-010

2本

R481-15

20-160

4本

TOMIX ファイントラックの配線図と部品表

θ字に分かれる二つの輪のTOMIX ファイントラック配線図。2300×900mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

N-PL541-15

1272

6本

N-PR541-15

1271

4本

S18.5(セット 1099)

1099

12本

S280

1802

12本

S140

1801

12本

C354-45

1856

8本

C317-45

1852

8本

C280-15

1854

8本

C280-45

1851

4本

C541-15

1853

4本

2700×1200mm の複線

めがね形の2つの輪

外 R348・内 R315(TOMIX は C354・C317)の複線の輪を左右に2つ並べたプランです。2つの輪が接する中央の直線には両渡りがあり、切り替えると外側の線の列車が隣の輪へ移って、交差のない8の字のように走ります。

ふだんは各輪の外と内に1本ずつ、計4本の列車を同時に周回させられます。各輪には2面3線の待避駅と渡り線、内側へ伸びる短い側線があるので、4本を周回させながら、各輪で待避や入換も楽しめます。

KATO

TOMIX

線路の本数

85本

71本

ポイント

7個

11個

最小半径

R315

R317

最急勾配

なし

なし

線路の定価の目安

60,000円

69,000円

似合う情景とストラクチャー

左右の輪の内側には、それぞれ奥行き約90cmの広い空き地が残ります。どちらかの輪を城下町、もう片方を港の工業地帯というように、1つの輪を1つの都市として作り込むと、2つの都市を結ぶ幹線が見えてきます。

中央の両渡りの周りは、低い山やトンネルで隠すと、2つの都市のあいだに距離があるように見えます。輪の中央は手が届きにくい場所になるので、板の周りに回り込める置き方にするか、内側の空き地に手を入れられる開口を設けておくと、情景を作り込むときも線路の手入れのときも助かります。

KATO ユニトラックの配線図と部品表

めがね形の2つの輪のKATO ユニトラック配線図。2700×1200mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

EP481-15L

20-220

3本

EP481-15R

20-221

3本

WX310

20-210

1本

SX248L

20-230

1本

SX248R

20-231

1本

R348-45

20-132

16本

R315-45

20-120

16本

S248

20-000

12本

S62

20-040

10本

S29(セット 20-091)

20-091

4本

R481-15

20-160

6本

S64

20-030

6本

S186

20-010

4本

S62B-A

20-046

2本

TOMIX ファイントラックの配線図と部品表

めがね形の2つの輪のTOMIX ファイントラック配線図。2700×1200mmの板に線路の記号と継ぎ目を記載

記号

品番

本数

N-PR541-15

1271

5本

N-PL541-15

1272

5本

N-PX280

1247

1本

C354-45

1856

16本

C317-45

1852

16本

S280

1802

14本

E(LED2)

1423

2本

C541-15

1853

6本

S140

1801

6本

あなただけのレイアウトプランを作るには

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ここまでのプランをそのまま組むのも楽しいものですが、自分の部屋に合わせて少し変えたくなることもあるはずです。テツモAI はNゲージのレイアウトを設計するソフトで、この5案を含む1,213件のテンプレートを開いて編集することも、白紙から自分の配線を作ることもできます。

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